写真・図版
過去の「はにわ祭」=芝山はにわ祭実行委員会提供

 多くの古墳で知られる千葉県芝山町で「芝山はにわ祭」が10日、開かれる。毎年恒例だが、町が管理する殿塚・姫塚古墳(横芝光町中台)出土の埴輪(はにわ)48点が今年8月、国の重要文化財に一括指定され、町は例年以上に盛り上がっている。

 芝山町産業振興課などによると、はにわ祭は、現代の人々が忘れている古代の心の豊かさに思いをはせようと1982年に始まり、今年で39回目を迎える。

 地元の小中学生らが古代人に扮し、殿塚・姫塚古墳や芝山仁王尊観音教寺、芝山公園などで儀式を行う。芝山公園では産業祭、商工まつりもあわせて開かれるなど、関連イベントも盛りだくさんだ。仁王尊近くでは、キッチンカーも初めて出店する。

 国重文指定を受けた埴輪48点は、仁王尊が所有し、町立芝山古墳・はにわ博物館が保管する。一部は東京・上野の東京国立博物館で開催中の特別展「はにわ」(朝日新聞社など主催)などへ貸し出し中だが、大半は観賞できるという。

 詳細は、はにわ博物館のホームページ(https://haniwakan.com/matsuri/39haniwa.html)へ。(小林誠一)

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